アドヴェントカレンダー1日目・音楽の人は(2)
さて、とうとう今年も12月です。
いきなりですがコーヒー断ちをします!
ずっと紅茶が好きでしたが、ベルギーは、、、コーヒーがとても美味しい国なのです。
気がつくと毎日朝には大きなボウルに一杯、昼食後にはエスプレッソを飲むのがお決まりの生活になっていました。
コーヒーは美味しいだけでなく、元気の出る飲み物ですが、せっかくの冬なので、少し静かな気持ちを味わいたい!と思い、朝ごはんは紅茶か緑茶かココア、昼食後は抹茶などを飲もうと決めました。
家人も含めて人と飲むことも多いので、周囲の人に「今月はコーヒーは飲まないようにするの」と伝える必要があります。
自分で淹れるわけではないコーヒーの香る朝、私だけ「砂糖抜きのココア、ちょっとだけ麦乳入れるやつ作って」とお願いする必要があるので、淹れてしまったコーヒーを拒まずにすむように、前日から家にお触れを出したのだった。
そんな具合に、三十年連れ添った夫との朝、週4日はのんびりで始めることができます。
音楽の人同士の暮らしでは、前日リハーサルが遅かったり演奏会の後で眠りにつきにくかったりする人を叩き起こさないほうが、生活がうまく回ります。
朝活を6時から、というのは私には無理でした。
特に夜更かしが好きなわけではありません。何しろ起きているとお腹も空いてしまうし、肌も荒れます。でも、一番大事なのは、眠れなくても睡眠が浅くても「大丈夫」と思うこと。お腹が空いたなら何か食べればいいし、肌が荒れたら走れば良い(荒療治ですが私には効く)。
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さて、ここからようやく、練習日について、の本題です。
のんびりな朝のあと、個人的な計画は「11時から」入れます。人に会う時も練習に出かける時も、11時です。そうすれば少し不眠な夜があっても徹夜みたいにはならないからです。
(最近、コンサートの後、朝6時まで眠れなかった日があり、流石に自分でも怖かったのですが、たまたま次の日教えが9時半からで2時間しか眠れず!ほぼ「徹夜明け」に感じました。せめて10時半まで寝たかった)
8時間練習の日も、11時スタートです。10時半ごろお茶を飲み、薄切りのトーストを二枚ココナツバターかアーモンドバターをつけてかじり、家で作るヨーグルト150ccぐらいにりんご半分とシナモンか、バナナ半分とココアの粉を入れて食べます。オートミールのポリッジの日もあります。朝食担当の夫が決めます。木曜日はクロワッサンな時もある。
食べる量は大体同じにしています。次にお腹が空く時間がわかりやすくて便利だからです。
11時から11時55分まで練習して5分休憩。12時から12時55分まで練習してお昼ご飯のしたく。ごはんか麺類かキノアと野菜など、炭水化物しっかり目の昼ごはん。お茶で一息ついて休憩(ここで今までエスプレッソを飲んでいました。これからどうなるでしょうか)。
14時から練習再開。同じように55分弾いて5分休む、を5回、5時限練習したら夜19時になるので、晩ごはんのしたく。野菜と肉をオーブンに入れるなど、簡単にできるものを調理しつつ、調理が終わるまでの待ち時間はソファでごろごろします。水平になりたい時間。
ここまで7時限練習できているので、20時半から55分練習すれば、あとはお風呂に入るだけ!
今はポモドーロ式を実践しているので、数時間弾き続けることはなく、55分で止める練習方法です。だから実際には5分x7回=35分の休みがありますから、8時間ぴったり弾いた事にはなりません。ですが、この方法だと8時間さらった程度の練習がはかどるにも関わらず、全く腱鞘炎が出ないのです。
今まで勢いで2−3時間ずつ練習していた頃、6時間目ぐらいに感じていた「頭のクラクラする感じ」「呼吸が苦しいような感じ」も一切なく、途中で数分ストレッチをするだけでごく普通に1−2時間練習した日ぐらいの疲れ方ですみます。
そう考えると、学校の仕組みというのはよくできていたのだな。と思うのでした。
ポモドーロ方式は厳密には50分プラス10分休憩なので、まさに小学校中学校のシステムだと思います。あの懐かしいチャイムの代わりに、勉強タイマーを使って55分を逆算させてアラーム音を鳴らします。黙々と一人でやるのが気にならない自分でも、外部から「時間ですよお」と声をかけてもらえると、本当に助かる。どんなに集中していても、すっと辞める事ができます。これがただ時計を見ているだけだとずるずる弾き続けてしまって、うまく55分で止められません。
もう一つ、外部から声をかけてもらう工夫、私の場合それは「メトロノーム」です。流石に大人なので(?)音楽的に必要な瞬間にはメトロノーム氏を無視しますが、新曲をさらっている時は、まるで指揮者の人が真横で拍を打ってくれているかのようです。これは想像の何倍も楽しいし、めちゃくちゃ練習がはかどります。大人の音楽好きの方で「メトロノームなんてどこにしまったっけ?」という方も、新曲の譜読みに飽きたら、探し出して是非試してみてください!
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次回のブログではケータイに入れている音楽関係のアプリについて書こうと思います。
もちろんメトロノームのアプリも使っています。無料のアプリを含め、3つ使って、ようやく使いやすいものを見つけることができました。ただ、日常使いでは、電池入りの「チク!タク!」という大きい音のものを使っています。オルガンの音に負けないメトロノームです。二十歳の時教会のみんなからおせんべつに頂いた日本製、今でも「チクタク」現役です。
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追記☺
8時間練習の日は手帳にどーん、と、丸で「練」の字を囲みマーク。他の予定は入れない。家にオルガンが来たおかげで移動時間なしでこんな風に練習できるようになったのだ。人生で今一番、幸福な時代かもしれない。今まで支えてくれた家族や友人、応援してくださるみなさんに改めて感謝!
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