アドヴェントカレンダー24日目・クリスマス

メリー・クリスマス!


アドヴェントカレンダーもついにクリスマス・イヴをちょっと過ぎてしまい、もう25日の朝。


伝統的な「光の祭り」とキリストの生誕を組み合わせて「クリスマス」になっていく過程で、キリストがそのお祭りの真ん中に据えられたということが、私には時々不思議に思えます。世界にはいろんな宗教的人物が輩出したのに。


高校時代、仏教徒の親しい友人がいて、彼女と私は生まれ育った家の習慣が違うから違う宗教を信じているだけだもんねという感じで信頼し合っていました。

彼女がドイツに留学している時、私はちょうどイギリスからベルギーに引っ越してきた頃で、みんなでケルンの大聖堂を見学しました。その時はクリスマス・シーズンではなかったのですが、一年中クリスマスのオーナメントを売っているお店がありました。

友人はそこでクリスマスの飾りを一つか二つ買って、小さい声で私に「クリスマス好きなんだよね」と笑っていました。


おととい郵便屋さんへ行ったら、アラブ系の店長さんだったので店を出るときに

「良いお祝いの日を!」

とお互い言い合いました。良いクリスマスを、ではなくて。私も見た目アジア人ですし、「この人キリスト教じゃないっぽいな」と向こうも判断したのか、でももうクリスマスだから、その挨拶はしたいという空気が流れました。


かたや、見た目はキリスト教っぽいフランス人の友人が「神様いないと思う」とフェイスブックに書いて、友達と討論していたことがあります。私はその時「私なんか、信仰持ってるくせに、フェイスブックに神様のかの字も書いたことないな」と自分を振り返ってしまいました。信じていない人の方が、実は一所懸命考えている。


いつの日か、クリスマスをもうやめよう、と為政者が言い出す日が来るかもしれないけれど、今のところはキリストの生誕は結構大々的に祝われています。どうしてこんなにみんなクリスマスは「良いこと」と受け取り、いまだに祝っているのか?


たぶんそれは、キリストの唯一の掟が、

「何をする時も愛をもって行いなさい」

という根源的なものだったからだし、自分が最後のいけにえで、自分以後は犠牲者にみんなならないようにしなさいとはっきり言ったからでしょうね。

2000年以上たっても、それはまだ通常営業になってない。

でもクリスマスを祝えているうちは希望があると感じます。



追記😊

今日のブログには本当は演奏の録音を載せることを計画していたのですが、諸事情によりできなかったので、クリスマスについて書きました。そのうちいつか掲載できるかやってみます。

24日間お付き合いありがとうございました!






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